Hex Mask UI Icons Arrow Down Arrow Left Arrow Right Arrow Up Brackets Calendar Checkmark Chevron Down Chevron Left Chevron Right Chevron Up Clock Close Connect Copy crown download Ellipsis External URL Favorite (off) Favorite (on) Fullscreen Help Home Info Live Minus Mobile Menu Mobile Overflow Paginate Dot (filled) Paginate Dot (empty) Pin Placeholder Icon Play Video Circle Play Video Plus Search Team No-Team-Logo_Fallback_003 Ticket Trophy User Input Video Video Play Icon World X Game Mode Icons Hero Icons Map Icons Platform Icons Exclusive on Battle.net Social Icons Mobile Discord Facebook Instagram Reddit Twitch Twitter VK Youtube Weibo WeChat Workshop Icons WorkshopControl WorkshopShare WorkshopInfinite

冬を遊びつくそう:メイ「ペンギン」とゼニヤッタ「トイボット」の制作舞台裏

シェア0コメント
冬を遊びつくそう:メイ「ペンギン」とゼニヤッタ「トイボット」の制作舞台裏

冬のホリデーシーズンの到来とともに届いたのは、「オーバーウォッチ」プレイヤーの雪原バトルをさらに楽しくしてくれる新作スキン。今年はサンタのプレゼント袋からそのまま飛び出してきそうなゼニヤッタのクロームめっき風「トイボット」や、気象学装備をかわいい最新ファッションに仕立てたメイの「ペンギン」などが登場します。

この2種の「ウィンター・ワンダーランド」スキンの制作に携わったシニア・コンセプトデザイナーのデイビット・カン、テクニカルアーティストのベン・ゲロウ、コンセプトアーティストのケジュン・ワンの3人に話を聞きました。

 

おもちゃのロボット

ゼニヤッタの「トイボット」は「ウィンター・ワンダーランド」スキンの中でも特に個性的です。このスキンをまとったゼニヤッタは戦いのさなかに顔の部分が切り替わります。にこにこ顔としかめ面の二面性は、「調和と不和」というゼニヤッタのマントラのバランスを反映したもので、味方を助けたり敵を倒したりする際にちょっとした楽しさを演出してくれます。このスキンのアートディレクターを務めたデイビッド・カンは、デザインの誕生からゲームへの実装までコンセプトを導きました。

「まずは、スタジオでスケッチを描くところから始めました」とカンは言います。「次に、できあがったスケッチをコンセプトアーティストたちに渡して仕上げてもらいました。このスキンのアイデアはとても気に入っていたので、外部のコンセプトアーティスト、イミンにスケッチを送ったところ、ゲームにすぐにでも使えるBlizzardクオリティに仕上げてくれました。私はアートディレクターとして、プロセス全体の監修を務めました」

完成したスキンはビンテージな色合いのボディに明るい赤色のアンテナ、動力源のバッテリーパックまでついた、愛嬌のあるレトロ風デザインに仕上がりました。まるで70年代のクリスマスの朝にラッピングを開けると出てくるおもちゃのロボットのようです。手に取ると、四角い顔のかわいい笑顔で見つめてくれるような… ただし、このこのロボットの場合はデジタルなしかめ面をして、浮遊しながら無情に敵を追い詰め、頭めがけてオーブを放ってくるのです。

“ブリキのロボット”というテーマはそもそもロボット感あふれるゼニヤッタには最適で、コンセプトアートはスムーズに作業を進めることができ、スキンの細部についても自由に創意工夫をこらすことができました。「ゼニヤッタはスキンの制作作業がシンプルに進むキャラクターのひとりです」とカン。「他のヒーローたちと違い、彼は武器らしい武器を持っていません。彼のオーブは、スキンのテーマにあわせてデザインしやすい要素です」。

今回のスキンで一番気に入っている部分は?「ゼニヤッタの表情が変わる部分です。アートチームのアニメーターやアーティストに加え、テクニカルアーティストのベン・ゲロウの努力の成果ですね」

「顔の表情はゼニヤッタが攻撃するとき、攻撃を受けるとき、アルティメットを放つとき、そして倒されるときに変わります。さらに、一部のエモートやPlay of the Game時に変わるものあります」とゲロウ。「コンセプトアーティストたちがたくさんのアイデアを出してくれたおかげで、ゼニヤッタは特定の場面でどういう表情をするだろう、と考えることができました。大部分がゲーム内で動くようになり、アニメーション部門がリグ(キャラクターCGを動かす仕組み)を試せるようになると、いくつか追加のアイデアも出ました」

ゲロウやアニメーターたちは、ゼニヤッタの顔のデフォルトポーズをカスタム作成したデジタル表情で上書きすることで顔面を切り替えています。「アニメーションに頼りすぎることなく表情を作れるようにするには、リグに十分な解像度を持たせる必要がありました。モデリング部門、アニメーション部門と一緒にコンセプトを煮詰めたことは、目指すポーズの仕組みを考えるうえで非常に役に立ちました」

ゼニヤッタの未来的な顔をレトロ風な外見に合わせるために、デザインは何度も繰り返し調整が行われました。「表情を構成するのに適切なメッシュの大きさを決めるのには、テクスチャをどうするかとの兼ね合いもあり、ずいぶん時間がかかりました」とゲロウ。「まずはメイのロボット「スノーボール」の目の動きと似た仕組みを大まかに使っていきました。そこからゼニヤッタのスキンが持つレトロ風の外見に合うようデザインを絞り込み、最終的にゲームに実装されたものにたどり着きました」

デザインチームが気に入っているもうひとつの要素は、ゼニヤッタについているタグです。

「北極から届いたプレゼントという設定ですから、値札の代わりにサンタからの小さな手紙が背中についています」とカン。手紙はコンピューターのデータを表したパンチカードです。慎重にゼニヤッタから取り外し、コンピューターにつながったカードリーダーへ挿入すると、人間が読めるメッセージ「サンタより」が表示されます。

まっ赤なリボンを巻いて、配達の準備も完了。今年はサンタからプレイヤーの元に、ゼニヤッタの「トイボット」が届くかもしれませんよ。

 

ペンギンのマーチ

冬になると浮かんでくるイメージといえば… ちらつく雪、暖かいココアが入ったマグカップ、セーターやフサ付きの帽子に身を包んだモコモコの小動物、そして何と言っても南極大陸のかわいらしいマスコット、“ペンギン”です。今年登場するスキンの中でも特に楽しいメイの「ペンギン」は、コンセプトアーティストのケジュン・ワンが手がけました。

みんなに愛される気象学者の冬のデザインを任されたワンは、「オーバーウォッチ」チームのアーティストたちと共同作業に取り掛かりました。「たいていの場合、キャラクターやイベントに関するスケッチを描くところから始まります」とワン。「ときにはコンセプトチーム全員で1、2週間を費やして、ひたすらアイデアを出すこともあります」

今回のアイデア出しのセッションが本格的に始まったとき、ワンはホリデーシーズンのメイのチャーミングさを出しつつも、基本モデルや既存のスキンとは一味違ったデザインをどうしたら実現できるかを考えました。

「元となるアイデアは、実は同僚のひとりが出したものです」とワン。「冬のスキンについて考えているときに、彼がペンギンというテーマを出してくれたんです。最初は突拍子もないと思いましたが、私はかわいくて楽しいスキンが好きなので試しに作ってみることにしました。以前に見た南極のドキュメンタリーで、ペンギンをアップで撮影するために使われたペンギンのロボットを思い出し、それがヒントになったんです。メイも南極の自然を研究するために、ペンギンのスーツを着ることがあるかもしれません」

ワンの初期のスケッチは思うような外見になりませんでした。メイを勇敢なペンギンの守護者という風に見せたかったのに、テーマパークで大きな暑苦しい着ぐるみをまとい、モソモソと歩く従業員にしか見えませんでした。「少し間抜けな感じでしたね」とワンは振り返ります。「同僚から、もっとテクニカルなパーツをつけてはどうかと提案をもらいました。彼女は科学者ですから、なるほどと思いました。理にかなったディテールを足すと、デザインに説得力が出ます」

こうして、かわいい相棒のスノーボール、着ぐるみ風のフード、オーバーサイズなオレンジ色の足で冬の遊び心を表現しつつも、メイ本来の科学者テイストを忘れないスキンが完成しました。「ビーキーパー」、「パジャメイ」、 「ハニーデュー」など、いつも楽しいスキンが作られることの多いメイにはぴったりです。「メイは明るく楽しい性格で、ヒーローの中でもかわいいタイプです」とワン。「これがウィドウメイカーのようなキャラクターなら、キュートなペンギンスーツを着ている姿は想像できません」

コンセプトが固まると、今度は技術的な問題の解消に取りかかりました。「このスキンのアイデアをさらに進める前に、キャラクターアーティストのドナルド・ファンとテックアーティストのアルバート・ヴィタルと一緒にメイのモデルで実験できたのは幸いでした。おかげで首の部分にクリッピング(キャラクターの一部が別の部分と干渉を起こすこと)が発生しない方法を探ることができたのです」とワンは言います。

クリッピングの問題を避けるため、ワンはメイの首に暖かそうなマフラーを巻きました。これでアニメーションがより自然に見えるようになります。テスト用のモデルでチェックした後、ワンは最終版のデザインに取りかかり、その作業中もファンやヴィタルと密に連絡を取って、細かな部分の調整を繰り返しました。「今回のアイデアを実現させるために、時間と努力は惜しみませんでした」

「ペンギン」はワンが初めてデザインを手がけたメイのスキンですが、彼にはすでに次のアイデアがあります。「メイが巨大な立体ドット(実績スプレー「ピクセル」のようなもの)でできているスキンを作りたいですね。でもそれには技術的にとても苦労しそうです」とワン。「今回のメイのイベント用スキンには、「ドラゴンキッド」というアイデアもありました。子どもの頃に見ていた中国の昔のテレビ番組に着想を得たものです」

ワンはメイの陽気なホリデースキンの出来に満足し、またいつか彼女のスキンを手がけたいと考えています。

ところで、背中のブラスターバックパックに入っている卵がかえったとき、メイはどうするのでしょうか?

「きっと卵の母親を探す旅に出るでしょうね」――ワンはそう笑顔で答えました。


「オーバーウォッチ」ウィンター・ワンダーランド が帰ってきました!ゼニヤッタの「トイボット」 、メイの 「ペンギン」ソリいっぱいに積まれたカスタマイズ・アイテムとウィークリー報酬は、1月6日まで獲得可能です。さらに、一年で一番心躍るこの季節は新作のホリデーバトル 「フリーズソー・エリミネーション」でフレンドと力を合わせましょう!

0コメント

最新情報はこちら

twitteryoutube